平成29年6月18日に開催した「スキルアップセミナー」の実践編です
◆実践テキスト付き◆ 摂食・口腔機能改善のための臨床実践セミナー
~「食べること」を考えよう~
嚥下障害といえば、原因疾患としてどのような疾患を思い浮かべるのでしょうか。「発達遅滞や顎切除および舌切除の手術または脳血管疾患等による後遺症により摂食機能に障害がある患者」が摂食機能療法の保険算定要件でした。しかし平成28年度の診療報酬改訂で、「内視鏡下嚥下機能検査または嚥下造影検査によって他覚的に嚥下機能の低下が確認できるものであって、医学的に摂食機能療法の有効性が期待できるもの」という内容が追加されました。このことは2025年問題でも取り沙汰されている高齢化社会のなかで、加齢や認知症に伴う嚥下障害や誤嚥性肺炎という問題に対して大きく舵をきったと考えられます。健康な人にとって無意識に行っている「食べること」ですが、高齢者にとって意識しても「食べること」は難しいことであることは、誤嚥性肺炎を含む肺炎が現在死因の第三位となったことでも明らかです。
今回の臨床実践コースは、「食べること」について実際の臨床の場でどのように考え、どのように介入していけばよいのかなど具体的な内容で、講義だけではなく、グループワークや実技体験も盛り込んだ充実のプログラムとなっております。
講師の石井良昌先生は、海老名総合病院歯科口腔外科部長として口腔外科臨床を担当するだけではなく、神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会会長であり、日本静脈軽腸栄養学会認定歯科医として栄養の分野でも活躍されている先生です。石井先生の講義は嚥下に関連したビデオも多く、臨床的でとても解りやすいことで評判です。一緒に「食べること」を勉強していきましょう。
日時と会場
11月26日(日) 10:00~16:30 |
公益財団法人 神奈川産業振興センター (神奈川中小企業センタービル) 14階ホール ・JR関内駅北口徒歩5分 ・横浜市営地下鉄関内駅徒歩2分 |
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詳細
受講費 | ●医師・歯科医師: 25,000円 ●医療/福祉関係スタッフ: 15,000円 (テキスト代・昼食代・消費税込) |
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石井 良昌( いしい よしまさ )先生
神奈川摂食嚥下リハビリテーション研究会 会長
海老名総合病院 歯科口腔外科部長
NST(栄養サポートチーム) 委員会 委員長
- 東京医科歯科大学歯学部 臨床教授(顎口腔外科)
- 日本歯科大学 生命歯学部 客員教授
- 日本口腔外科学会 専門医
- 日本有病者歯科医療学会 指導医
- 日本摂食嚥下リハビリテーション学会 嚥下認定士
- 神奈川県摂食・嚥下障害歯科医療担当医認定
- 日本リハビリテーション栄養研究会 関東支部 顧問
- 日本有病者歯科医療学会 評議員
- 日本顎顔面インプラント学会 評議員
- 日本静脈経腸栄養学会 学術評議員
- 日本病院歯科・口腔外科協議会 理事
- 日本静脈経腸栄養学会首都圏支部会 役員
- 神奈川NST研究会 世話人
- 神奈川口腔外科の会 幹事
- 海老名市歯科医師会 理事
- 日本口腔看護研究会 神奈川県地区 世話人代表
【主な著書・著作】
- ●『高齢者の接触嚥下サポート~老嚥・オーラルフレイル・サルコペニア・認知症~』若林秀隆編集振興医学出版社2017
- ●『歯科発アクティブライフプロモーション21健康増進からフレイル予防まで』花田信弘武内博朗編集デンタルダイヤモンド社2017 他